AIで業務ツールを作って、詰まったところ
AIでうまくいった話は、ここにはありません。
プログラマーではない会社員です。Claude CodeというAIに日本語で頼んで、会議の録音を文字にするツールや、 毎月の集計を出すツールを作りました。今も動いています。
ただ、うまくいった話より、詰まった話のほうがずっと多い。 そして世の中には「AIでこれができます」は溢れているのに、 「どこで詰まるか」を書いたものは、ほとんどありません。
詰まる場所を知っている人が、それを書く立場にないからだと思っています。 だからここに置いておきます。同じところで詰まる人が、ひとりでも減るように。
使っているのは Claude Code ですが、 ここに書いてある詰まり方は、どのAIを使っても起きるものがほとんどです。 プロンプトも、そのまま他のAIに貼って使えます。
まず、これだけ持っていってください
作業を始める前に、AIに渡すプロンプト
ここに書いた失敗を、先回りして潰す形にしたものです。 AIに何か頼む前に、最初に貼ってください。
各ページに置いてあるもの
- ・実際に起きたこと(どの作業での話かも書いてあります)
- ・なぜ気づけないのか(ここが本題です)
- ・この型を防ぐには ── ①覚えておくこと ②AIに渡すこと ③自分で確かめること
- ・そのまま貼れるプロンプト(コピーできます)
詰まりの型
11の型・53件。すべて自分が実際に踏んだものです。
- 01
静かに間違う
エラーは出ない。きれいな数字が、堂々と出てくる。
9件
- 02
ブラックボックス
動いている。ただ、なぜその数字になるのか説明できない。
3件
- 03
属人化の再生産
属人化を解こうとして、担当者が入れ替わっただけだった。
5件
- 04
抜け漏れ
ほとんど集まっているので、完成したように見える。
4件
- 05
AIっぽさが信頼を下げる
機能は完璧。落ちているのは、信頼だけ。
6件
- 06
環境依存
自分のパソコンでは、完璧に動いている。
5件
- 07
静かに止まる
画面は普通に開く。エラーも出ない。データだけが古い。
3件
- 08
情報が古くなる
AIは「知らない」と言わずに、古い情報で堂々と答える。
3件
- 09
マニュアルと実物がズレる
説明書も中身も、どちらもAIが書いている。両方それらしい。
5件
- 10
どれが最新か分からなくなる
どのファイルも壊れていない。全部ちゃんと開く。
5件
- 11
実務に入れて、初めて分かる
作った直後は「できた」。3回目くらいで、本当の問題が出る。
5件
プロンプトで、どこまで解けるか
置いてあるプロンプトで、説明書は書かせられます。引き継ぎに必要なものも挙げさせられます。解けなかったのは、その先の3つでした。
書き方の決まり
- ・自分が実際に踏んだものだけを書く。人から聞いた話は書かない
- ・失敗だけで終わらせない。必ず「次からどうするか」を1行で添える
- ・所属・取引先・案件名など、組織が特定される情報は書かない
- ・数字は、出典を確認できたものだけを書く